ホストの本音⑧
最初は「日本の文化、日本の食事を紹介すればいいんだな」って思ってたけど、それだけじゃない。
楠:ごはんの話とかも、けっこう聞かれる?
あすか:あ、聞かれる聞かれる。けっこうあるよね。
まさひろ:うん、よく聞かれるのは「何から食べたらいい?」って。これはもう、全員共通で聞かれた。
真田:ほーーー
まさひろ:そうそう、スターターは何?スープは出るの?とか。っていうかスープってこの味噌汁だよね、今のタイミングでもう出てるけど、これってもう飲んでいいの?とか。
楠:おおー、確かに。彼らにとっては順番があるもんだもんね。
まさひろ:そうそう。
まさひろ:でさ、日本はそういうのないじゃない。ばーって食卓に一気に出して、好きなものを食べるっていう、それが普段のスタイルじゃない?
楠:うんうん。
まさひろ:だからさ、彼らにそう説明するのね。そうすると、普通に受入れてくれて。じゃあこういうもんなんだ、ってわかってくれるもんだよね。
楠:なるほどー。
まさひろ:ただ、気をつけないとなって気づいたのが、取り分け。
楠:取り分け。
まさひろ:うん、うちら肉じゃがをよく出すんだけど、大皿に乗せて、勝手に各々取ってね、ってしてて。
まさひろ:で、最初に迎えた大学生2人にはそうやって出したんだけど、なんかちょっと、抵抗があるのかなって感じて。
楠:箸で直接つつくっていうのが。
まさひろ:そうそう。だからさ、最近は取り分ける用のスプーンを置くようにしたんだよね。
楠:なるほど。
まさひろ:そのほうが抵抗がないかなって思って。
あすか:そうそう、そしたら、食べてくれる量も増えたように私思うんだけど。
まさひろ:確かに!
あすか:なんか、取りやすくなったのかな?
まさひろ:料理の腕が上がったんじゃない?
あすか:笑
まさひろ:でもホント、食べてくれるようになった。
あすか:うん、嬉しいよね。
まさひろ:だから、やっぱり、日本のスタイルっていうのはあるけど、不快感を与えないような工夫は必要だなって思ったなー。
楠:そうなんだ!なんかそれって、実際にやってみないと、気づかないね。
まさひろ:気づかない気づかない!
あすか:ほんと、そう。やってみて初めて気づいた!
まさひろ:なんかさ、最初は「日本の文化、日本の食事を紹介すればいいんだな」って思ってたんだけど、やっぱり相手が抵抗感を感じるようだったらそこは無理強いしちゃいけないな、気をつけないといけないなって思って。
楠:なるほどー。同じ時間を共有する者同士として、楽しく過ごすための工夫、なんだね。
まさひろ:そうそう、ホームビジットのホストをやる前とやった後で、ほんとに考え方が変わったね。
(続きます)
ホストの本音① たこ焼きはいつも好評! ホストの本音② スペインのお母さんの話 ホストの本音③ 最初に不安だったこと ホストの本音④ ホームビジット重ねてくとさ、英語もどんどん出てくるようになるよね ホストの本音⑤ 旅行者が体験できるリアル。それがホームビジット。 ホストの本音⑥ 年齢って関係ないんだなって本当に思った ホストの本音⑦ 普段の日々を、新鮮に感じる! ホストの本音⑧ 最初は「日本の文化、日本の食事を紹介すればいいんだな」って思ってたけど、それだけじゃない ホストの本音⑨ おかずはごはんのお供ではない ホストの本音⑩ ゲストと一緒に作る楽しみ ホストの本音⑪ 自分と文化が違う人たちと、交流したい人がホストに向いてる。 ホストの本音⑫ すんなりと全部伝わるより、一生懸命がんばって話して、伝わるっていうのが嬉しい ホストの本音⑬ いろんな刺激を受けて、視野が広がる ホストの本音⑭ 街中の旅行者を、身近に感じる